だって美味しいんだもの

旅の記録や日々の備忘録。なかなかダイエットが続かない

ひょんなことから

先日、我が家へ消防の方が突入してきた。朝9時のできごとだ。

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まさか自宅に向かってるサイレンとは思うまい ※イメージ

といっても、ウチに何かあったというわけではなく、何かあったのはマンションの近隣住民。玄関から入れないのでベランダを確認させてほしいというだけだったのだが。

最初、チャイムには居留守をしたのだけど(うちの地区はやたらネット回線のセールスが多い)ドアを激しく叩く音でビビって(取り立て的なアレかと思った)ひっそりと玄関先に近づくと消防の制服を着た人たちが何やら話しているのが見えた。

ボヤなら火災警報が鳴っているはず……と考えつつ、再びチャイムが鳴らされて出てみると、どうやら様子が違う。詳細は伏せるが、一刻を争う事態の可能性があるということを理解すると同時に「すぐドア開けます」と返答するも頭の中は(部屋片付いてないし、まだパジャマやねんけど……)ということでいっぱいだった。

この前日、私はレジスタンスウェポン強化のためにマハ8周をして2時に寝て、漸く起きて朝のコーヒーを飲み終えて、そろそろ出勤の準備をするかというタイミング。すっぴん、ノーブラ、趣味丸出しの写真集広げっぱなし、、、などボロボロで最悪のコンディションである。

声を大にして言いたい。自分の城に突然の他人の侵入は想定してないんだよ!!

消防の人たちはお仕事なので気にされていないと思うし、私も何か起こさない限り二度と関わることもないんですけどね、何回も隊員の方に「すみません」とか言われて段々と恥ずかしくなってきていたたまれなかった。いや、ホント消防の人たちは悪くないです。。。

結果的に事件も事故も起こってなかったからこんなこと言えるんだけど、全部終わった後に人間としての尊厳を傷つけられたみたいな気分になってショボショボしながら仕事へ行きました。関係ないのに巻き込まれたというモヤモヤと何故か、普段から片付けとけよと友人らに反省を促されてなんだかなあという気持ち。

 

ただ、この突入の時点では生死に関わることなら、それはほんの些細なことでしかないと思ってたし、協力(とはいえできることなんて通路を開けるぐらいしかなかった。他に何かできることはあるんだろうか)できるなら何でもします!という感じだった。

そんな時にふと孤独死ってどうやって気付かれるんだろうか、と考えた。そのうちスマホとか家電が何日使われてないとかで異常を検知してくれる時代が来ると想像してはいるけど、たぶん今は家族や知人が通報するか、近隣住民なんかが郵便物の状況を見て気付くしかない。

でも、都会で隣近所の住民とロクに関わりがない中でそんな異常に気付けるだろうか。気づかなかったら気づかなかったでちょっと嫌な気持ちになると思う、きっと。私にはまだ仕事もあるし、家族もいるからたぶん早く気付いてもらえる。だけど、そうじゃなかったら?と考えるとゾッとする。死んだあとのことなんて、とは思ってもマンションの管理人さん困るやろうな、とか見つけた人可哀相やな、とか。家族でもスマホしか持たない人は万が一それが使えなくなったら連絡手段もないよね、とか。

思っていたよりも動揺して落ち込んでいたみたいで、こんなことまで考え込んでしまった。

 

ザワザワした気持ちが嫌で、本屋をうろついていたらやさしい帯に惹かれて購入。

こんな日もあるよね。

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【ふり返り旅行記】ワシントンDCのメトロは難しい

先日の記事でも触れたように、Googleマップに翻弄されることがしばしばある。

国内では、客先に打ち合わせで訪問する際にマップが示す通りに歩けば裏門へたどり着き、通れなかったことがあるし、海外では表示されているバス路線が廃止されているというピンチに陥った。今回はその時の話。下調べと複数の情報比較、とても大事。

 

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ワシントンDC観光は博物館群の見学が主な目的で、それにはスティーブン F. ユードバー=ハジー・センター、いわゆる国立航空宇宙博物館別館も含んでいました。よく映画に出てくる機体の整備をしたり屋外に機体を並べている建屋はこっちの別館です。

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所狭しと飛行機が並んでいて壮観。

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見てて気持ちのいいものではないけど、「エノラ・ゲイ」も常設展示されています。展示方法についてはWikipediaでも言及されているけど、館内で子供向けに開催されている学習ツアーでは第二次世界大戦の話をしているようでした。横を通った時にJapanと聞こえたので全く触れないというわけでもないようですね。

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ところで別館は、映画とかで登場する時はすぐに場面が変わるから近くだと思いがちですが、実は市内中心部からものっそい遠い。

そりゃあ地下鉄乗って、バスに乗り換えて、とか、自家用車取りに戻ってとかのシーンあったら蛇足でしかないもんな。メトロのマップの縮尺絶対おかしい。

そして、冒頭の話に戻る。出発前に調べたら市内から直通バスがあって、それに乗ったら乗換なしであっという間に到着…という手はずだったのが、そもそもマップに載ってたバス停が見当たらない。帰国後にもう一度調べたら、直通バスはとっくの昔に廃止されていた。どおりで時刻表が表示されなかったわけですな。

とはいえ、こんな事もあろうかと、代替案をメトロからの乗り換えで調べていたのでL'Enfant Plaza Metro stationへ向かうことに。Wiehle-Reaston East Stationで降りて983番のバスに乗り換えるルートです。

どうしてもバスで行くのなら5Aという路線でDulles国際空港まで行き、そこから983番のバスに乗り換えるのが一般的なよう。この時たしか1時間に1本しかなくて帰りの時間が不安だったんだよな…。料金は若干メトロの方が安くなります。現在はメトロのシルバーラインが空港まで繋がっているので、そちらからも同様に乗り換えできるみたいです。

 

そして、災難は続くもので、そのメトロに乗るのにめちゃくちゃ苦戦しました。

切符を1枚1枚買うのではなく、SmartTrip Cardを2ドルで発行し、プリペイド式で使う方式です。バスにも使えるとのことだけど、本当かわからなくて小銭用意してました。バス内でチャージもできなさそうだし。持って帰ってきたけど有効期限とかあるのかな。

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厚みのあるしっかりしたカード

これにチャージするだけでしょ?って侮るなかれ。操作盤がタッチパネルでない上にボタンは5つぐらいしかないし、昼特割引的な存在があるせいでいくら入れればいいのか全くわからないのだ。数字の入力がまさかスイッチで1個ずつ上げ下げするアナログタイプとは思わないじゃん……。

乗り放題を買うつもりが、「カード代2ドルやで!なんもせんかったら8ドルチャージやで!どないする?」みたいな表示に「チャージしてから乗り放題買うんか?」と盛大に勘違い。帰りの駅でもちまちま入金することに。

ちなみに友達のクレカは対応外で泣く泣く現金入れてました。

同じアメリカでもニューヨークと同じ感覚で行ったらアウト。ニューヨークのカードはポケットに突っ込んでたら折れやすいのはたまに傷だけど、購入方法はシンプルだし場所を選べば対応言語も複数あるし、チケットは裏面にメッツとかヤンキースの広告入ってたりしてラッキー♪となるので好きです。

旅行される方はこちらで丁寧に解説されているので、是非ご覧ください。入り口が悪かったのか駅員さんも見当たらなくて、すごく困ったので……。

locotabi.jp

 

そして40分ほど電車に揺られ、乗り換えてバスにも40分ほど揺られようやく到着。

うん、なんで移動込みのオプショナルツアーが人気かよくわかった。自力で行くのものすごく面倒臭い!でも往復20ドル程度という価格はおいしすぎる。

ただ、本物の戦闘機やスペースシャトルを間近で見れるのは本当にテンションが上がるので往復3時間と多大なる手間をかけて行ったことに後悔はない!本館は文化とか歴史の解説が多い分、機体を見たい人はこっち行くしかないっしょ!と思いました。

まさか日本やドイツの戦闘機が並んでいるとは思わなかったから、どんなふうに解説されているのかは個人的に気になってじっくり読んでしまったし、ブラックバードを「こんな、こんな近くで見ていいんですか!?」と興奮したり。

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戦闘機ばかりでなく広告宣伝や遊覧、中継放送のための乗り物も展示されているので平和な展示にホッとしたり。

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結局4時間ほど滞在。ずっといても良かったのだけど館内のマクドは混んでいて、他に食べるところもなく空腹でギブしました……。おみやげショップにはNASAグッズも大量に売られているのでまたまたテンションが上り、サービス精神旺盛な店員さんに出身を聞かれ答えると、まさかの関西に住んでいたことがあるというお話まで聞けて、ちょっと盛り上がったり。

なんとも楽しい思い出になりました。

 

しかし国の広さも政治も違うから当たり前なんだけど、日本の全国で使える交通系ICカードのありがたさが今更になってわかる。だいたいどこでもチャージ方法同じだし。

首都にしては不便だよな、と東京と比べてしまって思い出したのは『東のエデン』でホワイトハウスが思ったより小さい、みたいなクダリ。自分の知ってるものに当てはめて理解しようとしてしまいがちだけど、驚き、新鮮に感じて対応していく柔軟さも持ち続けたいものです。

それでは今回はこの辺で

 

【鑑賞記録】ヤクザと家族 The Family

鑑賞してから一晩。ようやく咀嚼できてきたので記録していきます。

今回も公開間もないのでネタバレは、なし!気になってる人は観に行きましょー!

”これは、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる物語。荒れた少年期に地元の親分から手を差し伸べられ、父子の契りを結んだ男・山本。ヤクザの世界でのし上がる彼は、やがて愛する自分の≪家族≫とも出会う。ところが、暴対法*の施行はヤクザのあり方を一変させ、因縁の敵との戦いの中、生き方を貫いていくことは一方でかけがえのないものを失うことになっていくー。”(公式ホームページ・イントロダクションより)

いやもう、色々と感情が高ぶってしまって、消化までに時間がかかった。

前回の映画鑑賞記録で私は、「愛は人を輝かせるよね」とか言った。言ったし、その感想自体は間違ってないと今も感じてるけど、それだけじゃないんだなあ…。

だから今回は手放しに「好き!面白いから見て!」というノリではオススメできない。ラブコメとかカーチェイス、爆発、怪獣大暴れみたいなアクションならいくらでもハイテンションで語り始めるが。だけどハイテンションじゃなくても語りたくなる作品です。朝起きてからレビュー読みまくってもう一回考えたもの。

 舞台挨拶中継に行けなかった分、明日の『ボクらの時代』を録画しなくては。

 

<今回のエモかったポイントとかすげーとなったポイント> 

・考えさせられる家族のカタチと幸せ

父と子という関係、あるいは兄弟という「家族」を見出した場所がたまたまヤクザだっただけで、そして、新しい関係ができたとして、なんとも家族って複雑だなあと思わされるし、そこに虚しさとか衝動とかを感じざるを得なかった。

そして役者さんの表情とか、セリフ選びに「ああ、家族だもんなあ」って説得力が増して、もう一つのテーマであろう「道を外れた人間の生き方」を深々と考えさせられました。属性ではなく一人の人間を見つめられているだろうか。今の時代、幸せとは呼べないまでも、すべての人にせめて家族や友人やらの繋がりは保障されているのだろうかと疑問を抱く。

劇場が明るくなると「かっこよかった」とか「美しかった」って声が聞こえてきて、私も特別に役者さんのファンというわけじゃないけど、所謂圧巻の演技だったと心の中でうなずいた。月日の経過とかを感じさせる演技も、メイクも、道具も全部揃ってて、社会の変化がよりリアルに伝わってきた。たぶん演技がイマイチだったら、それこそ裏社会なんて身近な存在じゃないから、ここまで入り込めなかったと思うのです。

・家族映画だけど任侠映画でもある

純粋にヤクザ映画ではないと思うのだけど、やっぱり見るからには抗争とか盃事とか刺青とかのヤクザ映画あるあるな描写に期待していたので、ある種セオリー通りな流れとかには感動するレベルで期待を裏切らないでくれました。

そういう意味では『新聞記者』の監督さんの作品ということに改めて驚く。タブーへの問題提起という意味では共通部分もあるかもしれない。どちらも主人公の立場を必要以上に美化した描写ではないから余計に。ただ、こんな映画も撮れるんだ!というぐらい、それぞれのシーンで「そうそう!こういうのが見たかった」ていうドンピシャに画に引き込んでくれる。淡々とした描写じゃなくて、すごく良かった。

見終わった後に知ったのだけど、撮影方法も工夫されていて、何度も見て、感じたくなる作品でした。

・ミレパ最高だ……!

終わった人はとにかくMVを見てくれ、としかもう言えません。

ちなみにミレパのMVではPhilipが好きです

 

ほんっと、もう一度見に行こうかな。今度は表情とか撮影方法に注目したい。

ところで映画内では20年の変遷が描かれたわけだけど、タバコのパッケージの表示が変わっていくのは何とも複雑。非喫煙者だから良し悪しは分からないけど、あのデザインを殺していく感じの注意書きがすごい。たしか表示面積50%以上になったんだっけ。去年だったかに出てたhi-liteのジッポは全面あのカラーでちょっと安心した記憶がある。

 

しかし緊急事態宣言、延長されるようですね。

医療関係者の負担は少しでも減っているのだろうか。それにしても、もうちょっと早めに言ってくれへんのかな。

自分でも気持ちに余裕がないと反省しているけれども、上映中に咳する人とかいるとちょっと嫌だな、と思うようになったし、やっぱり前後左右は空いててほしいって思ってしまう。

土日は人多いだろうな。平日に行くのが得策かと思いきや、20時までで閉まってしまう劇場が多いので仕事帰りでは間に合わないこともしばしば。うーん、劇場スタッフさんたちの時短のためと言われればともかく、本当に意味あるの?って疑っちゃう。また見に行ける時間にやっているといいのだけど。

最後は愚痴っぽくなってしまいましたが、本当に何度でも味わいたい作品でした。 それでは、本日はこの辺で

ブツ撮り用ボックス求め100均を翔ける(ハシゴともいう)

以前から、こちらの記事を読んで作ろうと思っていた撮影ボックス。

lab.hendigi.com

メルカリ始めようと思ってブツ撮り用のボックスが欲しかったんだけどお金も無ければ設置スペースもないということで、このアイデアを見逃すには行かなかったのです。

が、

探せども探せども取り扱い店舗がない……!

ダイソーさん、まさか生産中止かい!?ちゃんとしたブース作れということか???

と諦めかけたところ、6店舗目となる職場近くのダイソーで発見。

出張先とかじゃなくて良かったね。

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ハーフサイズのパネルはなかったのでリニューアル前とかなのかもしれない。

そして、自宅まで持って帰るのがためらわれたので、模造紙の代わりにひとまずコピー用紙でどうにかしてみることに。本当はつなぎ目とか見えるので良くない。

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やばい、思ってたよりでかい……!

そりゃあ355×355mmのサイコロだからでかいの分かってたけどさ……!

ていうかマイバッグに入らなくてレジ袋購入した時点で気付いてたけどね!

これワンルームだと普通に置く場所ないんだが。

組み立て後も解体はできるんだけど、変に力入れたら壊しそうなので、私みたいなモノグサさんは畳めると思わないほうが良い。

 

ともあれ、撮影環境は整った(そうかな?)

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ライトと紙の調整さえ済ませれば、スマホを使った撮影でもばっちり使えそうです。

いやー、工作のアイデアマンたちすごい。

大隅半島行きたいねって話

仕事でよく大阪メトロ・本町駅を利用するんだけど、

この広告の写真がめっちゃきれいなの。見るたびにワクワクする。

流石にエレベーター乗りながら写メ撮る勇気がなかったのでTwitterのリンクを貼る。

さんふらわあとかダイヤモンド号、子どもの頃4回ぐらい乗ったけど酔った記憶がないから多分今乗っても大丈夫。というか3D酔いはするけどあんまり乗り物酔いしないから大丈夫か。出張の時に飛行機じゃなくて船使ったら怒られるんだろうか。次の機会に聞いてみよう。

とにかく雄川の滝がとても気になる。次点でお肉。いやいや鰻もいいな。それに神秘的だし溝ノ口洞穴も気になる。ようは、大隅半島に行きたい。自然を感じたい。

なんと言っても、前から行きたいと思っていた「ユクサおおすみ海の学校」とその中にあるチョコレート工房がその名の通り大隅にあるんですよ!コンセプトも素晴らしいんだけど、この桜島モチーフのパッケージがとても可愛い。

kiitos-cacao.com

ただ九州は行くたびに思うけどスケールが大きすぎて車移動を余儀なくされるわけで、、、行くとしても最近乗ってないからどこかで練習してからだな。

 

ところで精神的に疲れてくると海とか川とか水場に近付きたくなるんだよね。秋に自転車で2時間以上かけて大阪湾行った時はちょっと心配された。

不思議に思って調べたら、波音にはヒーリング効果があったり、青色に気を鎮める効果があるらしい。まじか。本能的に向かってたんか。

allabout.co.jp

それでは本日はこのへんで

【鑑賞記録】43年後のアイ・ラヴ・ユー

『43年後のアイ・ラヴ・ユー(原題:Remember Me)』

主演はブルース・ダーン

”かつての恋人にもう一度「愛してる」と伝えるため、アルツハイマーのフリをするという一世一代の嘘を思いつく主人公クロード。記憶を失っていても、クロードの純粋な想いにどこか懐かしく特別な気持ちを感じるリリィ。クロードの人生最大の嘘は、やがて2人にある奇跡を起こす―。”(公式ホームページ・イントロダクションより) 

 

これまでも似たテーマでいうと『アリスのままで』とか『明日の記憶』とか見てきたんですが、身内にアルツハイマー患者がいたので、演技がリアルであればあるほど見るのが辛かったんです。本人もだけど、介護してた家族が大変な思いをしていたのを知っているので。

だけど予告からして絶対ステキな映画だ!と思って観に行きました。だってもう、なんだか予告見るだけでも明るい色彩で包まれてる!そうしたら、思った通り、見終わったあと優しい気持ちになれました。

 

ということで早速今回の好きポイント↓

・クセのあるお年寄りたちがチャーミング

なんだろう、クシャッとしたシワがかわいらしいんですね。でもクロードがリリィを見つめる目は優しいし、孫娘には真剣な目を向けていて、こんなおじいちゃん最高だよ……って思える。と言っても実際にいたらあんなクセの強い人たちややこしいし関わりたくないんだけど、高齢者あるあるっぽいトークがポンポン出てくるのもくすっと笑える。

・人を傷つけない優しいウソ。悲壮感や嫌な部分がない

上にも書いたけど、コミカルな部分が多くて、過去を思い出すことも、過去に起こった部分も決して悲しい話ではないという描かれ方で、見るのしんどい><とはならなかったです。直接周りの人が”奇跡”に関わったようには描かれていないけど、クロードが家族や友人と良い関係を築いてきたからこそ、奇跡を起こすまで付き合ってくれたんじゃないかなーと思いました。嫌な人間が殆ど出てこない、優しい世界。

 

最初は2人の関係にいい印象を抱かなかったのだけど、恋とか愛って「好き」だけではないし、1つしかないものでもないわけで。それは2人と周りの人だけの話。身近なところで考えたって、やっぱり友人でも過去の恋人でもずっと離れていたとしても困ってたりしたら助けたいとか、会って話したいって思うこともあるし。

だから最後にはもう良かったとしか言えません。いくつになっても愛とか恋心をもてるのはキラキラしてていいね!と締めくくります。キラキラしている人は魅力的。

そして、より濃厚な『きみに読む物語』を見たくなってきました。あの作品は美しくてまた好きです。

 

次回は『ヤクザと家族』になるかな〜?用事早く終わらせて『ピーキー・ブラインダーズ』の続きも見たいところ。大阪ステーションシティシネマが朝8時台から上映していることに気づいたので朝イチで鑑賞行くのも有りですね(その後の仕事が手につかなくなりそうだが)

まえがきというか方針説明というか

映画と写真のブログにするつもりがなかなか儘ならない。

写真はともかく映画の話をほとんどできていない。しかしまあ、緊急事態宣言が出て、再び在宅勤務が増える中、誰とも見た映画の話をできないのは結構つまらないので、ようやっと重い腰を上げることにした。いわばこれは決意表明。そして語りたいのでコメント大歓迎。

 

そもそも何故腰が重かったかというと、書きたい気持ちはあってリンクとか引用の方法とかは学んできたのだけど、どうやって書こうか悩んでいるうちに「いや、私って読書感想文書くのめっちゃ嫌いやったやん」と思ってなんとなく手付かずに……。

なんというか、子どもの頃から感想文がとかく苦手だ。クラスの代表に選ばれた時に文章としてよく書けているから選んだと先生は仰っていたが、今思えばそれって感想文としては評価されていないのでは……?そうやって褒めてもらえるし、私にとってはルールを守った作文さえすれば内申点もアップするボーナス宿題のひとつではあったのだが、(論点を絞れとかあらすじは書くなとか言う割に感想を評価して競わされているなんて、誰に向けて書くべき文なのかわからん。好きに書かせろ!そもそも感想を書くために読むって失礼じゃないか!)と内心ではずっと反抗してた。

 

昔の話はさておき、私が今思う感想の本質はシンプル。おもしろかったかそうでなかったか。好きか嫌いか。そうでないっていうのもイコールつまらない、ではなく相対的にエモな部分が少なかっただけで自分に合わないだけと思っている。
そして本当に心動かされたらその場では言葉なんて出ないから、「いやー、観てよかったなあ」と噛み締める。すぐに言葉にしてしまうともったいない。なんだか、その言葉にその作品を閉じ込めてしまいそうで。かと言ってひとつひとつ説明するのも野暮ったく思えてしまう。でも「このシーンが最高だった」「わかる〜!」というすべてを内包する共感はなんとも得難く幸せなもので、体験を共有したからこそできる考察やら感想として咀嚼して、好きな作品になっていくと思っている。

 

だからここではレビューとか感想っていうよりも

私はこの映画のここが好きだ!超エモいから皆見てくれ!そして語ろう!

という心の叫びとして書き溜めていきます。多少あらすじも書きます。ひとまず明日から。

夜行バスでNYからワシントンDCへ

2018年3月の話なので現在とは状況が変わっている可能性はあるが、バスが好きだったりあまり予算に余裕がない旅を考える人の参考になればと思い、ここに記す。

なんて大仰な感じに書き出したけど、当時このルートは調べてもあまり情報がなくて困ったのであくまで覚書程度の内容。またドキドキしながらバスに乗って旅できる日常が早く戻ってきてほしいものです。

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ハイラインから見えたバスの車庫

 

結論から言うと、お金にも時間にも余裕がある人にはバス移動はおすすめしません。

まず観光客がニューヨークからワシントンDCへ行く主要な方法は飛行機かアムトラック。所要時間は空港や駅までの移動を含めても3〜4時間を見ておけばいいはず。一方我々が使ったMegabusはだいたい4時間半が目安に。この時点でバスは不利。

そして乗り心地はお世辞にもいいとは言えないし(これは格安バスなら日本でも同様ではあるが)、コンセントがガバガバで全然充電ができなかったり、消灯後も喋り続けて早朝にも電話を掛ける騒がしいアジア人がいて一睡もできなかったこともあったりと当たり外れが激しい。例に漏れずエアコンはガンガンに効いている。

それでもバスを選んだ理由は以下の通り。

  • 夜行便があるからギリギリまでNYで遊べる、移動でホテル代を浮かせる
  • バス代がこの時は15ドルとめちゃくちゃ安かった
  • スケジュールの都合上、ほぼ開館と同時にスミソニアン博物館に行きたかった

そもそもこの旅行でニューヨークを訪問したのは観劇のため。なんと最前列でクリエヴァの演技を観れたので今思えば1万5千円なんて破格だと思うのだけど、旅行予算が少なかったものだからできるだけ切り詰めたかったという背景がある。

なんせ修学旅行の際に五稜郭タワーに登ってテンションが上がりまくった結果新選組グッズを買い込み、挙げ句、持ち金が230円になって海鮮丼を食べられずに帰った女だスミソニアンで散財することは目に見えていた。(実際にはほとんど出費しなかったが)

 

まずは公式ホームページでルートと時間の確認をする。廃止されたか運休してるかの路線もあるので、他のバスと比べたり乗り合いタクシーやUberと併用するのも良いかもしれない。

*Megabusの予約方法はこちらのブログがわかりやすく紹介されてます。予約票は必ず印刷して持っていきましょう。スマホの画面を提示した人は係員と言い合った後に勝手に乗り込んでましたが、おそらく推奨される行為ではないです。また、カウンターがなく係員が立っているだけの停留所もあるのでバスが来たら行き先の確認も必須です。

https://nakedlife.site/article-127 

 

ワシントンDC行き、ニューヨーク・マンハッタンでのバス乗り場はこの辺り。昼間に下見した時にはそれなりに人がいたものの夜中はバスに乗る人ぐらいしかいないので、ちょっと危険に感じるかもしれない。 

とはいってもニューヨークは23時過ぎまでスタバが開店していたり、24時間営業の飲食店が至るところにあるので時間ギリギリまでは人目のある場所で待機しておけば怖くなかった。なので、私達は宿泊していたホテルのロビーでサンドイッチを食べた後、出発時刻の20分前ぐらいに着くよう地下鉄で移動した。

 

そして深夜なので到着まで眠って全力で翌日に備える。耳栓かイヤホンがあるなら着けておくとそれなりに快適に過ごせる、かもしれない。到着前にアナウンスも流れるのでここまではなんの問題もなく進んだのだが、到着後がちょっと問題だった。でも思ったより腰痛はひどくならなかったよ!

 

ワシントンDCのユニオンステーションへ到着。

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ターミナル駅になっている

駅のマクドナルドが開店する少し前に到着する見込みだったのだが何が起こったのか30分は早く到着してしまったのだ。日中ならラッキーと思うのだろうが、日すら登っていない。探せばあったのかもしれないが自販機もなく、ほぼすべての店が閉まっていて、カラカラの喉にはきつすぎる仕打ちだ。

トイレへ行くなどして時間を潰していたものの眠気も相まってアムトラックの入り口前のベンチで休憩していると駅員らしき人が現れて、全員を追い払おうとしたため歩き回り続けるしかなかった。

後に知ったのだが、この駅と周辺は路上生活者が多い。たぶん、普通に想像するよりも多い。だから居座られないようにしてるにしてたのかも。だから私達は駅から出る途中に薬中っぽい人から地図を売りつけられそうになり、それさっき無料で配布してたやつやんけ!と言いながら足早にホテルへ向かった。ついでにここより北東は治安が悪いらしく、旅行者は迂闊に近寄らない方が良さそうだ。

万が一早く着いてしまった場合に、ホテルのロビーで待てそうならそこまで行くことをおすすめする。

ちなみにここのユニオンステーション、一応は地下鉄駅も兼ねているのだが、一路線しか通っていないので乗り換えが発生する可能性もある。曜日によっては本数も限られているし、料金形態が個人的にものすごくわかりにくかったのであまりメトロもあてにできない。時間も時間なので表にタクシーはほとんどいなかったが今なら配車アプリでも使えばすぐに移動できるはずだ。

そして駅からほど近いのが逆に不安になった(地図売りつけられそうになったこの時点ですでに怖い街として認識しかけていた)宿泊先・フェニックスパークホテルだったが、先に荷物だけでも預かってもらえないかと相談すると、8時前だったにも関わらず「部屋の用意ができているのでそのまま荷物置いて休んでいいよ」とのこと。

ありがとう、親切なフロントのお姉さんマジ天使。お部屋も綺麗だし、コーヒー飲み放題だし、聖パトリックデーもよくわからないけど楽しかったし、飛行場2つあるって知らなかったからチケット見て教えてくれてありがたかった。また行くことがあったら絶対また泊まる。

 

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裏にアイリッシュパブがあってお祭りがそれはもうにぎやか

結論として、バス移動のリスクはそれなりに大きいです。荷物の量や治安なども考慮して利用していかないとなーと改めて思った次第でした。このホテル選んでたのナイス采配だった。そしてたまたま晴れていたから良かったものの、雨降ってたら最悪だなと今更思う。

最後に余談になりますが、荷物置かせてもらってからは周辺がお散歩もランニングも捗る場所なので早朝に着けてよかったなとも。時間の有効活用という意味では本当にバスって便利。

なので博物館をまわる前、休憩の際にはぜひ日向ぼっこしたり、左失礼ごっこをしてみましょう!私はこのあたりでサムと知り合ったよなと言いながら友達とばっちりon your leftしました。

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そうこの時我々はまだニッコニコで楽しんでいたのだ、Googleマップとメトロに翻弄されるとも知らずに……。

写真の整理ができたら続きを書く予定です。それでは本日はここまで。

コデックス装は良いぞ

先日、「本の缶詰」を購入した話をした。

 

muscle14106apfel.hatenablog.com

 

中身がコミックエッセイだったことに意表を突かれたが、結果として好きなタイプのエッセイで、久しぶりに本屋で過ごす気持ちが沸き上がった。

自宅の近所には専門書なんかを置いている本屋がないので、足を運ぶのはもっぱら梅田か三宮ということになる。大型書店の楽しいところは時間さえあれば無限に面白そうな本が見つかるところだ。だから、行ったらとにかく全フロアを回る。すると散財しまくれて本屋さんも嬉しいし、私も嬉しいという幸せな構図ができあがる。今回も買う予定のなかった本まで買ってしまい、予算オーバーした。さすがにTENETの資料集は我慢したが。

 

さて、タイトルにあるコデックス装。購入する予定のなかった本というのがデッサン見本本『モルフォ 人体デッサン』なのだが、これがその装丁なのだ。恥ずかしながら、装丁について全く詳しくないので、せいぜい自分が読みやすいかどうかぐらいしか考えたこともなかったのだが、ひと目で使いやすそう!と感心したのだ。

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この本、300ページちょっとあるので普通なら本が傷みそうなぐらいに押さえないと反発で閉じてしまう。一方で開きグセはある種の愛着の結果だと思いつつも、もうちょっと綺麗なまま使いたいと思う本好きはいると思う。私はそのタイプだ。

しかし、コデックス装本は糸綴りのノートが何冊も重なっているイメージで、軽く押さえるだけで開けてしまう。学生の時の参考書とかもそうだけど書き写したりしてるときにパタンと閉じてしまうの微妙にストレスだったんだよね。絵を描いてる時は両手が塞がることも多いしなおさら。なので開きグセはつかないし背表紙がボロボロになることもない。

色々種類や活用方法はさまざまあるらしく、デザイナーのアイデア次第で色々と化けそう。

(↓こちらのホームページに事例が載っていました)

様々なスタイルのコデックス装 製本事例

 他にも調べてみると製本方法やら印刷所の写真やら出てきて興味深い。

デザイナーさん、編集さん、読者が求めているものを分かってくれてありがとう。装丁とかレイアウトって読みやすさや使いやすさに直結するもんなんだなあと感心。ちゃんと活用して人体描くの上手くなれたらいいな。。。(まずは放置している液タブをつなぐところから)

 

そして『こころ』のエコバッグの在庫が復活してました。勿論買った。

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上映中にスマホつける奴とは一生わかりあわない

早速ですが皆さん、最近映画館に行っていますか?

私は年明け1発目はWW84を見てきました。マックス役の俳優さんがキングスマンウイスキーとは気づかず、なんとなく山崎○正に似てるなとか思っててすみませんでした(クリステン・ウィグも出てたからコメディかなって期待もあった)。

多くの映画館が全席販売を再開してしばらく経ちました。大手シネコンなどではコンセ販売も通常に戻っています(※)。パーソナルスペース広めの私は「ずーっと1席空けた状態で販売してくれても良かったのに」と思いつつ、それで映画館の商売厳しくなってしまうと困るので受け入れていたわけです。大人なので。座席に余裕がある作品なら予約の時点で左右前後確認して自衛すればいいのだしね…

※緊急事態宣言によって現在、対応が変わっている劇場もあるようです

 

…と思っていた時期が私にもありました!

もう嫌だ!1席空けて販売に戻してくれ!!(# ゚Д゚)

映画に集中できなかったという代償払ってんだから、隣の席の奴つまみ出す願いを叶えてくれぇぇぇぇぇ!!!今回のトナラー強烈すぎるんじゃボケ!

ルールを守って鑑賞すれば誰もが楽しい思い出だけを持って映画館から出られます。 

せめて上映中にスマホつけるのやめませんか?隣も嫌だけど後ろから見たらマジでこれだからな?お前だけホラー映画状態だからな?

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マナーなんていうのは人それぞれのものさしによって受け止め方は違うから当てにならないけれども、皆が少しずつ空間を共有する人のことを考えられたら、もっと映画を楽しめるんじゃないかなーと思うわけです。というかヒーロー映画見に来ててお前は何を学んでいるんだ。

注意したらいいじゃんって言う人もいるけど、上映中に画面から目を離したくないし注意の声で他の人を邪魔したくないです。

帰りに映画館から出るエレベーターの中で大学生ぐらいの子たちがドアのボタン押さえてたらお礼言ってくれて、こっちも優しい気持ちになれたんで自分も腐っちゃいけねえなと思ったからマジもう救い。感謝しかない。あと、私はやっぱりMARVEL映画の方が好きみたいです。

 

以下は今回出会ったトナラー許せないよというだけの愚痴なので仕舞っておきます。

ちなみにこれまで出会った印象的なトナラーにはすべてニックネームをつけてます。同じ人何回も見かけるってことは見る映画の傾向が似てるんだろうな。唯一メロンパンボーイ(トナラー予備軍で本編開始前の予告が流れている際、ひたすらメロンパンを貪っている。飲み物は買わない主義)だけは害悪じゃない。

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