だって美味しいんだもの

旅の記録や日々の備忘録。なかなかダイエットが続かない

夜行バスでNYからワシントンDCへ

2018年3月の話なので現在とは状況が変わっている可能性はあるが、バスが好きだったりあまり予算に余裕がない旅を考える人の参考になればと思い、ここに記す。

なんて大仰な感じに書き出したけど、当時このルートは調べてもあまり情報がなくて困ったのであくまで覚書程度の内容。またドキドキしながらバスに乗って旅できる日常が早く戻ってきてほしいものです。

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ハイラインから見えたバスの車庫

 

結論から言うと、お金にも時間にも余裕がある人にはバス移動はおすすめしません。

まず観光客がニューヨークからワシントンDCへ行く主要な方法は飛行機かアムトラック。所要時間は空港や駅までの移動を含めても3〜4時間を見ておけばいいはず。一方我々が使ったMegabusはだいたい4時間半が目安に。この時点でバスは不利。

そして乗り心地はお世辞にもいいとは言えないし(これは格安バスなら日本でも同様ではあるが)、コンセントがガバガバで全然充電ができなかったり、消灯後も喋り続けて早朝にも電話を掛ける騒がしいアジア人がいて一睡もできなかったこともあったりと当たり外れが激しい。例に漏れずエアコンはガンガンに効いている。

それでもバスを選んだ理由は以下の通り。

  • 夜行便があるからギリギリまでNYで遊べる、移動でホテル代を浮かせる
  • バス代がこの時は15ドルとめちゃくちゃ安かった
  • スケジュールの都合上、ほぼ開館と同時にスミソニアン博物館に行きたかった

そもそもこの旅行でニューヨークを訪問したのは観劇のため。なんと最前列でクリエヴァの演技を観れたので今思えば1万5千円なんて破格だと思うのだけど、旅行予算が少なかったものだからできるだけ切り詰めたかったという背景がある。

なんせ修学旅行の際に五稜郭タワーに登ってテンションが上がりまくった結果新選組グッズを買い込み、挙げ句、持ち金が230円になって海鮮丼を食べられずに帰った女だスミソニアンで散財することは目に見えていた。(実際にはほとんど出費しなかったが)

 

まずは公式ホームページでルートと時間の確認をする。廃止されたか運休してるかの路線もあるので、他のバスと比べたり乗り合いタクシーやUberと併用するのも良いかもしれない。

*Megabusの予約方法はこちらのブログがわかりやすく紹介されてます。予約票は必ず印刷して持っていきましょう。スマホの画面を提示した人は係員と言い合った後に勝手に乗り込んでましたが、おそらく推奨される行為ではないです。また、カウンターがなく係員が立っているだけの停留所もあるのでバスが来たら行き先の確認も必須です。

https://nakedlife.site/article-127 

 

ワシントンDC行き、ニューヨーク・マンハッタンでのバス乗り場はこの辺り。昼間に下見した時にはそれなりに人がいたものの夜中はバスに乗る人ぐらいしかいないので、ちょっと危険に感じるかもしれない。 

とはいってもニューヨークは23時過ぎまでスタバが開店していたり、24時間営業の飲食店が至るところにあるので時間ギリギリまでは人目のある場所で待機しておけば怖くなかった。なので、私達は宿泊していたホテルのロビーでサンドイッチを食べた後、出発時刻の20分前ぐらいに着くよう地下鉄で移動した。

 

そして深夜なので到着まで眠って全力で翌日に備える。耳栓かイヤホンがあるなら着けておくとそれなりに快適に過ごせる、かもしれない。到着前にアナウンスも流れるのでここまではなんの問題もなく進んだのだが、到着後がちょっと問題だった。でも思ったより腰痛はひどくならなかったよ!

 

ワシントンDCのユニオンステーションへ到着。

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ターミナル駅になっている

駅のマクドナルドが開店する少し前に到着する見込みだったのだが何が起こったのか30分は早く到着してしまったのだ。日中ならラッキーと思うのだろうが、日すら登っていない。探せばあったのかもしれないが自販機もなく、ほぼすべての店が閉まっていて、カラカラの喉にはきつすぎる仕打ちだ。

トイレへ行くなどして時間を潰していたものの眠気も相まってアムトラックの入り口前のベンチで休憩していると駅員らしき人が現れて、全員を追い払おうとしたため歩き回り続けるしかなかった。

後に知ったのだが、この駅と周辺は路上生活者が多い。たぶん、普通に想像するよりも多い。だから居座られないようにしてるにしてたのかも。だから私達は駅から出る途中に薬中っぽい人から地図を売りつけられそうになり、それさっき無料で配布してたやつやんけ!と言いながら足早にホテルへ向かった。ついでにここより北東は治安が悪いらしく、旅行者は迂闊に近寄らない方が良さそうだ。

万が一早く着いてしまった場合に、ホテルのロビーで待てそうならそこまで行くことをおすすめする。

ちなみにここのユニオンステーション、一応は地下鉄駅も兼ねているのだが、一路線しか通っていないので乗り換えが発生する可能性もある。曜日によっては本数も限られているし、料金形態が個人的にものすごくわかりにくかったのであまりメトロもあてにできない。時間も時間なので表にタクシーはほとんどいなかったが今なら配車アプリでも使えばすぐに移動できるはずだ。

そして駅からほど近いのが逆に不安になった(地図売りつけられそうになったこの時点ですでに怖い街として認識しかけていた)宿泊先・フェニックスパークホテルだったが、先に荷物だけでも預かってもらえないかと相談すると、8時前だったにも関わらず「部屋の用意ができているのでそのまま荷物置いて休んでいいよ」とのこと。

ありがとう、親切なフロントのお姉さんマジ天使。お部屋も綺麗だし、コーヒー飲み放題だし、聖パトリックデーもよくわからないけど楽しかったし、飛行場2つあるって知らなかったからチケット見て教えてくれてありがたかった。また行くことがあったら絶対また泊まる。

 

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裏にアイリッシュパブがあってお祭りがそれはもうにぎやか

結論として、バス移動のリスクはそれなりに大きいです。荷物の量や治安なども考慮して利用していかないとなーと改めて思った次第でした。このホテル選んでたのナイス采配だった。そしてたまたま晴れていたから良かったものの、雨降ってたら最悪だなと今更思う。

最後に余談になりますが、荷物置かせてもらってからは周辺がお散歩もランニングも捗る場所なので早朝に着けてよかったなとも。時間の有効活用という意味では本当にバスって便利。

なので博物館をまわる前、休憩の際にはぜひ日向ぼっこしたり、左失礼ごっこをしてみましょう!私はこのあたりでサムと知り合ったよなと言いながら友達とばっちりon your leftしました。

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そうこの時我々はまだニッコニコで楽しんでいたのだ、Googleマップとメトロに翻弄されるとも知らずに……。

写真の整理ができたら続きを書く予定です。それでは本日はここまで。