だって美味しいんだもの

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【鑑賞記録】ガンズ・アキンボ

先週の水曜日に見てきました『ガンズ・アキンボ(原題:Gunz Akimbo)』。

主演はダニエル・ラドクリフ。例のごとく本筋のネタバレはなしです。

 

<あらすじ(公式イントロダクションより)>

❞ゲーム会社のプログラマー、マイルズ(ダニエル・ラドクリフ)はネットのコメント欄に過激な書き込みをする“クソリプ”で日々の鬱憤を晴らしていた。ある日、殺し合いを生配信する闇サイト「スキズム」でクソリプ祭りをしていたマイルズは、闇の組織に襲撃されてしまう。目を覚ますと、マイルズの両手にはボルトで拳銃が固定されていた!! さらに「スキズム」に参加し最凶の殺し屋ニックス(サマラ・ウィーヴィング)と戦って 24 時間以内に勝てと命令される。彼女のノヴァ(ナターシャ・リュー・ボルディッゾ)も人質にとられてしまい、逃げ場なし!! 果たしてマイルズは、二丁拳銃(=アキンボ)を武器にこの無理ゲーを攻略し、彼女を救うことができるのかー!?❞

 

いやー、『スイス・アーミーマン』のノリがぶっちゃけ合わなかったんで、どうかなーと思いながら行ったんですよ。まあでもレディースデイやし、もう1本とハシゴするための前哨戦みたいなもんやしハズレでもいいかーと全然期待せずに。

「あのダニエル・ラドクリフの腕がショットガンになって殺し屋と戦う」ってぶっ飛び設定には惹かれるけど、既に出オチ感あるやん。

そしたら、予想外にハマった!!ダニエルくん以外もキャラが濃い濃い濃い

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パンフレットまで買った!(違うものまで写っている)(なぜならまだ引きずっていた)主演お二人と監督のインタビューが載っててよかったし「あ、この人気になってたんだー」という人までプロフィール載ってたからラッキー😁

ふと「もしやこれは、現代のネット社会に対する警告か⁉︎」と頭をよぎるんだけど、すかさずベタでコミカル(というにはバイオレンスすぎる)な演出を入れてくれるから「これはコメディでエンタメですよ!」とダメ押しされて純粋にサイコー!となる。
なんせタイミングが神がかってる。このシーン撮りたいがためだけにやりましたみたいなシーンが沢山でこれ、絶対オタクが撮ってる…オタクの夢が詰まってる…と謎の感動。ゲームっぽい8ビット音とか、どう考えても狙って入れてる音楽とか。
キングスマンとかキック・アスとかエドガー・ライト作品楽しめる人はきっとこれ好きだよな。私は大好き。

それぞれキャラが立ってるし、程よく「あ〜わかるわ〜」ってなる距離感。妙にリアル。結末までもそう。いや、ニックスちゃんみたいにはなれないけど。でも行動原理みたいなところが丁寧に描かれてるから、そういう状況になったらそうかもしれないって想像できるってこと。たぶん極限状態でシャブやってもああはならない、普通の人間は。

ところでニックスちゃんがバイクでちゃんとヘルメットかぶるところがいい。身を守るためなのか、元々の教育の賜物なのかわからんけど、ちゃんとしてる。

真面目に見たらこの作品はこういうことを伝えたいんだ!とか考えるのかもしれないけど、なんせ頭空っぽで見る方が楽しいので、言えることはネットの荒らしダメ絶対!あと両手銃は不便!ってことだけ。あれ立ちションかなりきついぞ。

同日に見た『ステージ・マザー』もこれまたベタな展開ではあったんだけど、個人的には凄くシラけちゃって。主人公に都合よく上手く行きすぎる展開って相当主人公を好きじゃないと肯定できない。テーマが興味深かっただけにショーのシーンは楽しめたんだけどね。

だからこれは完全に見る順番を間違えた。なんせこういうこと考えずに見れるのがガンズ・アキンボだったのです。頭空っぽにして見れる映画は最高だ。