だって美味しいんだもの

旅の記録や日々の備忘録。なかなかダイエットが続かない

ひょんなことから

先日、我が家へ消防の方が突入してきた。朝9時のできごとだ。

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まさか自宅に向かってるサイレンとは思うまい ※イメージ

といっても、ウチに何かあったというわけではなく、何かあったのはマンションの近隣住民。玄関から入れないのでベランダを確認させてほしいというだけだったのだが。

最初、チャイムには居留守をしたのだけど(うちの地区はやたらネット回線のセールスが多い)ドアを激しく叩く音でビビって(取り立て的なアレかと思った)ひっそりと玄関先に近づくと消防の制服を着た人たちが何やら話しているのが見えた。

ボヤなら火災警報が鳴っているはず……と考えつつ、再びチャイムが鳴らされて出てみると、どうやら様子が違う。詳細は伏せるが、一刻を争う事態の可能性があるということを理解すると同時に「すぐドア開けます」と返答するも頭の中は(部屋片付いてないし、まだパジャマやねんけど……)ということでいっぱいだった。

この前日、私はレジスタンスウェポン強化のためにマハ8周をして2時に寝て、漸く起きて朝のコーヒーを飲み終えて、そろそろ出勤の準備をするかというタイミング。すっぴん、ノーブラ、趣味丸出しの写真集広げっぱなし、、、などボロボロで最悪のコンディションである。

声を大にして言いたい。自分の城に突然の他人の侵入は想定してないんだよ!!

消防の人たちはお仕事なので気にされていないと思うし、私も何か起こさない限り二度と関わることもないんですけどね、何回も隊員の方に「すみません」とか言われて段々と恥ずかしくなってきていたたまれなかった。いや、ホント消防の人たちは悪くないです。。。

結果的に事件も事故も起こってなかったからこんなこと言えるんだけど、全部終わった後に人間としての尊厳を傷つけられたみたいな気分になってショボショボしながら仕事へ行きました。関係ないのに巻き込まれたというモヤモヤと何故か、普段から片付けとけよと友人らに反省を促されてなんだかなあという気持ち。

 

ただ、この突入の時点では生死に関わることなら、それはほんの些細なことでしかないと思ってたし、協力(とはいえできることなんて通路を開けるぐらいしかなかった。他に何かできることはあるんだろうか)できるなら何でもします!という感じだった。

そんな時にふと孤独死ってどうやって気付かれるんだろうか、と考えた。そのうちスマホとか家電が何日使われてないとかで異常を検知してくれる時代が来ると想像してはいるけど、たぶん今は家族や知人が通報するか、近隣住民なんかが郵便物の状況を見て気付くしかない。

でも、都会で隣近所の住民とロクに関わりがない中でそんな異常に気付けるだろうか。気づかなかったら気づかなかったでちょっと嫌な気持ちになると思う、きっと。私にはまだ仕事もあるし、家族もいるからたぶん早く気付いてもらえる。だけど、そうじゃなかったら?と考えるとゾッとする。死んだあとのことなんて、とは思ってもマンションの管理人さん困るやろうな、とか見つけた人可哀相やな、とか。家族でもスマホしか持たない人は万が一それが使えなくなったら連絡手段もないよね、とか。

思っていたよりも動揺して落ち込んでいたみたいで、こんなことまで考え込んでしまった。

 

ザワザワした気持ちが嫌で、本屋をうろついていたらやさしい帯に惹かれて購入。

こんな日もあるよね。

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